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「そげ胸」の原因は?
そげ胸という言葉をご存知ですか?
「離れ胸」、「垂れ胸」とならんで、女性のバストの悩みの一つでもある「そげ胸」。
そげ胸とは、バストにハリがなく、デコルテラインやバスト上部にボリュームがない、いわゆる、そげて見える状態のバストのことをいいます。
「まだ若いから、自分にはあまり関係ないかも」
「バストが大きいから大丈夫」
と思っている方も、油断は禁物ですよ!
そげ胸は、バストの大きさや年齢に関係なく、様々な原因で起こります。
バストが大きくても、デコルテラインやバスト上部にボリュームがないと、バストが下がって見えますよね。
また、バストが小さい方は、よりサイズが小さく見えて残念な状態に・・・。
そげ胸の状態
・ブラの上部がパカパカして、合わなくなった
・バスタオルを巻いても、タオルが落ちやすい
・バストトップが下を向いている
上記にあてはまった方は、残念ながら、バストがそげてきている可能性があります。
ですが、安心してください!
正しくケアしてあげれば、そげ胸は改善することができます!
では、そげ胸は何が原因で起こるのでしょうか?
筋肉が落ちる
加齢などが原因で、バストを支えている筋肉が衰えることにより、胸の上部にボリュームがなくなってきます。
胸の上部が下垂してくると、次はデコルテ部分の脂肪もそげ落ちてしまいます。
これが「そげ胸」の状態です。
バストを支えているのは、大胸筋です。
大胸筋とは、バストの土台となっている部分で、ここの筋肉が衰えていると、バスト全体が下がって見えてしまいます。
筋肉は、運動不足などでも減少していきますが、年齢とともに筋肉も衰えてくるため、バストもそげやすくなってきます。
姿勢が悪い
猫背や、普段から姿勢が悪いのも、そげ胸の原因になります。
デスクワークなどで、一日中パソコンに向かったままの女性は、多いと思います。
また、長い時間スマホを触っている方も、要注意です。
正しい姿勢がとれていないと、血行が悪くなり、バストに栄養が行き渡らなくなってしまいます。
栄養が行きわたらなくなると、バストにハリがなくなり、胸がそげてしまうのです。
あっていないブラをつけてる
自分のサイズに合っていないブラをつけていると、バスト周辺の脂肪が固定できません。
ブラから、背中やお腹に脂肪が逃げてしまいます。
また、ノンワイヤーブラや、カップつきキャミソールばかり使用している方も要注意です。
バストを支えている、クーパー靭帯が伸びきってしまいます。
クーパー靭帯は、しっかり固定されていないと、胸の重みによってどんどん下へ伸びていきます。
以下にあてはまる場合は、ブラのサイズが合っていません!
サイズを測り直して、身体にあったブラジャーを着用しましょう。
・カップが余って浮いている
・1年以上サイズを測っていない
・ブラジャーがよくずれる
・ストラップが肩から落ちやすい
・ブラジャーが身体にくい込んでいる
いかがですか?
あてはまった方は、ブラジャーの交換をおすすめします。
また、サイズを測り直すときは、下着専門店で、お店の方に測ってもらうようにしましょう。
自分の体型にあったブラジャーも勧めてくれますので、自分で選んで購入するより、おすすめですよ!
出産経験で変化
女性は妊娠すると、バストのサイズが大きく変化します。
急激に成長したバストは、出産~授乳を経て、だんだん元のサイズに戻ってきます。
その時、一緒に伸びたバストの皮膚も、しぼんだままバストに残ってしまいます。
卒乳した頃には、胸元にハリがなくなり、そげてしまった方も多いと思います。
また出産後は、赤ちゃんの授乳でバストが下へ引っ張られたり、育児中は赤ちゃんのお世話で、前傾姿勢になることも多いため、クーパー靭帯が伸びやすくなってしまいます。
出産後は特に、バストが下垂し、そげてしまいやすくなるので注意が必要です。
女性ホルモンの減退
女性は出産により、女性ホルモンの量が大きく変化します。
バストのハリを保っているのは、「エストロゲン」という女性ホルモンになりますが、出産後ピークだった女性ホルモンも、産後は急激に減少していきます。
また、加齢による女性ホルモンの減少もあります。
特に、40歳を過ぎたあたりからエストロゲンは減少していき、ホルモンバランスが崩れやすくなります。
バストのハリが保てず、そげ胸になっていくのは、このためでもあります。
バスト上部にボリュームを!
そげ胸になる原因をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
若い女性の方や、バストが大きい方でも、思い当たるところが、あったのではないでしょうか?
このままなにもケアしていないと、20代からでもバストはそげてしまいます。
早めのケアが大切なので、そげ胸を予防するためにも、次の改善方法をぜひ参考にしてみて下さい。
また、すでにそげ胸が気になっている方でも、ふっくらバストは取り戻すことができるので、実践してみて下さいね。
大胸筋を鍛えよう
そげ胸を改善するには、大胸筋を鍛えるのが一番です。
大胸筋は、胸の中で一番大きな筋肉で、バスト全体を支える重要な役割があります。
大胸筋は筋肉のつきやすい箇所でもありますので、トレーニングやエクササイズで鍛えることによって、目に見えて効果が実感できます。
大胸筋が鍛えられると、デコルテがふっくらして、バスト全体がボリュームアップして見えます。
また、大胸筋を鍛えて日頃から胸回りの筋肉を動かすことによって、血流が改善される効果もあります。
血流がよくなると、バストに栄養が行き渡りますので、バストにハリが出てきます。
大胸筋アップに効果的なのは、腕立て伏せなどの、簡単なトレーニングやストレッチです。
1.姿勢を良くして、胸の前で手のひらを合わせる。
2.呼吸をしながら、手のひらを15秒ほど押し合う。
3.1~2を5回、1日3セット行う。
腕に力を入れて押すのではなく、胸の筋肉を意識して行いましょう。
1.両腕を肩幅より広めに開き、床に手をつく。
2.ひじをゆっくり曲げていき、アゴが床につくぐらいまで、体を下ろす。
3.そのまま2~3秒ほど体をキープした後、ゆっくりとひじを伸ばし、元の姿勢に戻す。
4.1~3を10回、1日3セット行う。
・胸を開くように(肩甲骨を寄せるイメージで)、上体を下ろすようにしましょう。
・腕立てが難しい場合は、ひざをついたり、壁腕立て伏せからやってみましょう。
・最初は回数を少なめにし、無理のない範囲でやりましょう。
女性ホルモンのバランスを整える
女性ホルモンのバランスを整えることによって、バストにハリやツヤが出てきます。
まずは、
・バランスのよい食事
・良質な睡眠
・適度な運動
を意識しましょう。
食事は、女性ホルモンの分泌を増やしたり、コラーゲンを摂取できる食べ物を摂るようにしましょう。
「女性ホルモンの分泌を増やす」
・イソフラボン:大豆製品(納豆、豆腐、豆乳等)
・ボロン:りんご、梨、ぶどう等の果物、ナッツ類、海藻類
・たんぱく質:マグロ等の赤身の魚や肉
「コラーゲンを摂取できる」
・うなぎや牛すじ、鶏の手羽元、鮭の皮、フカヒレ等
以上の食べ物を、バランスよく摂取するようにしましょう。
また、ストレスがあると女性ホルモンの分泌が低下すると言われています。
トレーニングやエクササイズなどの適度な運動を取り入れたり、睡眠はしっかりとるようにして、ストレスをためないようにしましょう。
リンパマッサージでリラックス♪
入浴後の身体が温まっている時や、就寝前など、クリームやオイルを使ってリンパマッサージをしましょう。
リンパマッサージをすることで、血流が良くなり、老廃物の排出を促します。
また、リンパマッサージをすることで、バストの脂肪が柔らかくなり、ブラに寄せやすくなる効果もあります。
1.鎖骨を内側から外側に向かって、骨に沿って指でさするようにほぐす。
2.片腕を上げて、もう片方の手のひらで、ワキの下を押さえるようにして刺激する。
3.片方の手のひらを、反対側のバストの上にあて、バストの内側から下を通り、ワキの下に向かって円を描くようにマッサージする。
4.片方の手のひらを、反対側のバストの下にあてる。バストの中心に向かって、下から上に、両手を使って交互にさすり上げる。
5.3~4をさする程度の力加減で、30秒ずつ行う。
脇のリンパマッサージは「バストアップ」や「二の腕痩せ」にとても効果的!脇のリンパが滞ってしまうと、肩が凝りやすくなったり、風邪を引きやすくなることも。定期的にマッサージを行って、リンパの詰まりを解消してあげましょう。 pic.twitter.com/Swrq7uIRqb
— 女性の美学 (@josei_bigaku) 2018年12月10日
正しい姿勢を見直そう
ズバリ、バストアップの大敵は「猫背」です!
デスクワークやスマホなど、長時間前かがみでいると、背骨のバランスが崩れ、姿勢が悪くなってしまいます。
猫背がクセになってしまうと、胸の筋肉を委縮させ、大胸筋が衰えていきます。
大胸筋が衰えると、バストを支えることができなくなり、バストの下垂やそげ胸の原因となります。
猫背気味な方は、アゴをひき、背中が丸くならないように、背筋を伸ばすことを意識しましょう。
正しい姿勢のポイント
壁に背中をつけて立った時に、背中・お尻・かかとが一直線になった状態が、正しい姿勢です。
・頭をまっすぐにし、上から引き上げられている感覚で立つ
・肩の力を抜き、左右の高さをそろえる
・アゴを軽くひく
・お腹に少し力をいれて、腹筋を意識する
・お尻をキュッと締める
猫背の改善①「ストレッチをする」
猫背を改善するために、おすすめのストレッチ法をご紹介します。
1.ひじを肩の高さまで上げて、手の平は前に向ける。
2.そのポーズのまま、両ひじを後ろに動かして、肩甲骨を寄せる。
3.肩甲骨を寄せたままの状態で、手の平を外側に回す。
猫背の改善②「呼吸法を変える」
猫背改善には、「腹式呼吸法」が効果的です。
ストレッチをする時間がない方にも、簡単に始められてオススメです。
1.アンダーバスト、ウエスト、下腹を引き締める。
2.肩甲骨や、鎖骨周辺に息を入れていくイメージをしながら、鼻から息を吸って口から吐き出す。
・息を吸うときは、肩を上げないように、リラックスして行いましょう。
・口から息を吐き出すときは、お腹をへこませて、息を出し切るように意識しましょう。
猫背の改善③「背筋を鍛える」
猫背の改善には、背筋と腹筋を鍛えて、背骨のバランスを保つことが効果的です。
背筋の筋トレ方法
1.うつ伏せに寝て、あごの下で手を組む。
2.肩幅より少し広めに足を開く。
3.両足を上にあげて、3秒間キープする。
4.ゆっくりと足を下ろす。
10回1セットで、1日1セットから始めてみましょう。
腹筋の筋トレ方法
1.仰向けに寝て、頭の後ろで手を組む。
2.足を90度に曲げる。
3.おへそを見るように、体を曲げた状態で起こす。
4.ゆっくりと足と体を戻す。
こちらも無理のない範囲で、1日10回1セットから始めてみましょう。
筋トレやストレッチは、決して無理をせずに、できる範囲でやってみましょう。
苦手な方は、姿勢を良くして座るように意識したり、腹式呼吸を意識したりするだけでも効果があります。
まずは、習慣づけるところから始めてみましょう。
おうちで簡単エクササイズ
~姿勢を意識して座っているだけ!?編~『座り姿勢』をご紹介します
えっ?
と、思われ方も多いかもしれませんが
座っている時、ちょっと意識をするだけで
バストアップ効果や基礎代謝を上げる効果も期待されます。
ぜひ、実践してみてくださいね! pic.twitter.com/TSuUaXkwIs— タニタフィッツミー (@tanita_fitsme) 2019年5月16日
正しいブラを着用しよう
今着けているブラは、あなたの体型に合っていますか?
自分の正しいブラのサイズを、把握しているでしょうか?
実は、実際より1サイズ下のブラを着けている人が、非常に多いのです。
ブラを選ぶときは、必ず試着をしましょう。
迷った時は、1サイズ上のブラを試着してみるのもよいと思いますよ。
1.肩幅足を広げて、90度にお辞儀する。バストに向かって、ブラジャーを移動し、バージスライン(バストとお腹の境目)に合わせる。
2.90度にお辞儀したまま、ワイヤーの端を持ち、ワキのお肉をカップに入れ込む。
3.カップの底を押さえ、内側からバストを引き上げる。(反対側も同じようにする)
4.ワキから出たバストのお肉を、カップに入れ込む。(反対側も同じようにする)
5.ストラップを軽く上げて、調整する。
・肩とひじの真ん中よりも、バストトップが高くなるように。
アンダーは床と平行になるように、ブラジャーのひもを調整しましょう。
・鎖骨の真ん中のくぼみと、バストトップを結ぶ線が、正三角形になる「ゴールデントライアングル」になるようにしましょう。
昼用のブラジャーは、様々な種類があります。
サイズや体型に合っているブラを着けるのはもちろん、そげ胸さんには、下記のようなブラジャーを選ぶとよいでしょう。
・アンダーが合っているもの
・脇高設計で、補正力が高いもの
・谷間が開いていない、3/4カップのブラジャー
逆に、下記のようなブラジャーは補正力がなく、しっかりバストを支えることができないため、選ばないように注意しましょう。
・肩ひもが調節できないタイプ
・バージスラインに、ブラジャーのアンダーが合っていないもの
・ワキの下に幅がないブラジャー
バストが流れないように
バストの9割は脂肪でできています。
バストの脂肪が背中やお腹に流れると、バストが下垂し、ますますバストがそげて見えます。
日中は、ワイヤーレスブラやカップつきのキャミソールではなく、バストをしっかり支えるブラジャーを着けるようにしましょう。
バストが固定されていないと、バストを支えているクーパー靭帯も伸び、胸がそげてしまいます。
夜はナイトブラを着けよう
ナイトブラは、寝ている間にバストをホールドし、バストの脂肪が、背中やお腹に流れるのを防いでくれます。
ナイトブラは締め付けがないので、寝ている間もストレスなく、バストの形をキープしてくれます。
ナイトブラにも様々な種類がありますが、昼用のブラジャー同様、脇高設計で、ホールド力が高いナイトブラを選ぶようにしましょう。
まとめ
そげ胸は、加齢や授乳によるものだけではなく、普段の生活習慣が原因でなってしまうことが、お分かりいただけたかと思います。
そのため、状況に応じたケアをしてあげることが重要です。
女性は、30代を過ぎると、女性ホルモンが徐々に減少してきます。
ハリのあるバストを保つためにも、20代の早いうちからケアをして、そげ胸にならないように予防してあげましょう。
日頃から、規則正しい生活を心がけ、女性ホルモンのバランスをきちんと整えるようにしましょう。
食生活や姿勢に気をつけること、ストレッチ等を行うことで十分に改善できますので、ぜひ実践してみて下さい。
年齢を重ねても、ふっくらバストでいたいものですね!